秋も深まり、東京湾奥のシーバスは絶不調ということで普段よりも少し早めの磯フカセ釣り開幕戦に行ってきました。
場所は三浦半島南側の磯場。
平日ながら数多くのアングラーや磯氏が集うこの場所で022年初回となる磯釣りは15時~21時程度の予定で半夜釣りです。
久々の三浦半島に15時40分ごろ着。
お出迎えしてくれたクロネコちゃんにご挨拶がてらパシャリしてから釣り座に向かいます。
この場所は、駐車場から歩いて行ける範囲で釣り座が多めに見積もって8か所くらい。
ですが、平日でも一級ポイントは埋まっていることがほとんどで2級3級ポイントで竿を出すことがほとんどという激戦区。
この日は、長潮だというのに1級ポイントにはしっかり先行者がいるのは容易に想像できたので潮があまり上がってこない日でないと入りにくい3級ポイントに釣り座を構えました。
去年から冷凍ストッカーの中で出番を待ち続けていた1年物のオキアミとアミコマセ1.5kgずつを解凍しつつ準備を進めます。
タックルはこんな感じ。
仕掛けの準備も万端になったのですが、オキアミの回答にはまだ時間がかかりそうだったので少しばかりオキアミを解凍網の中から拝借し撒き餌なしでとりあえず開始。
するとほどなく反応。
円錐浮きがシモルような動きからスーっと海水の中に引き込まれていくのを見守ってから軽く合わせを入れるとかかったのがこのお方。
3級ポイントの王者クサフグ様のご登場です。
あらかじめわかっていたこととはいえ、この子がうじゃうじゃと湧き上がっているのはよろしいことではありませんが仕方がない。
ある程度付けエサのみで釣りをしてクサフグじゅうたんが形成されていることを確認したのちに撒き餌を作成します。
(コマセにはアミとオキアミとダイワの4倍に膨らむやつを混ぜたものを使います。)
そもそもこの3級ポイントは明るい時間は釣りにならないことがほとんどなのは知っていたことなので、本命の釣りは夜に期待し明るい時間はクサフグをコマセワークで回避しつつ何かしらを狙っていきます。
どんな感じでやっていたのかを雑な図ですが、図も使いながら解説すると釣り座から左側にコマセを巻きまくりクサフグをくぎ付けにします。
仕掛けを、コマセを巻いていない正面沖に投入し仕掛け着水後すかさず左側のクサフグゾーンに1発コマセを打ちます。
仕掛けを投入した地点には一切コマセを打ちません。
仕掛け周辺にコマセを打たなくて魚が釣れるのか?と疑問に思われるかもしれませんが、
海中ではコマセの匂いとクサフグたちの捕食音が人間が想像しているよりもかなり広範囲に広がっているので磯竿で遠投できる程度の範囲であればコマセを直接撒いていない場所であっても魚は異変に反応していて集まってきているので釣ることは可能だと自分は思っています。
実際釣ってますし。
もちろんコマセが直接的に効いていない場所に仕掛けを投入しているのでコマセ撒いているところで釣るのに比べれば全然釣れにくいですが、エサ取りが沸きすぎてどうしようもない時などには有用だと思いますので是非。
なお、遊泳力が強めのエサ取り(小鯖とか)相手だと何の意味もないのであしからず。
そんな感じで、クサフグを避けつつ明るい時間帯にし止まることができたのは3匹のササノハベラ。
そして、30cm有る無し。
引きを存分に楽しませてくれたアイゴさん。
その他はこれといって何もなくクサフグたちが眠りについてくれることを祈りつつ夜を待ちます。
クサフグたちと戯れていた明るい時間田が終わり待ちに待った夜の時間がやってまいりました。
日は沈んだものの、完全なる夜になるまで元気だったクサフグさんたちがやっと眠りの時間になった模様でやっと付けエサがそのままの形で戻ってくる時間帯になりました。
ここからがチャンスタイムです。
時間は17時45分くらいで干潮潮止まりまで1時間半ほどある。
この日は長潮で、19時30分くらいにド干潮になるので18時30分~20時30分くらいまでの2時間くらいがチャンスタイムとなると予想して集中する。
すると、予想通り18時30分ごろ。
それまで何もなかった電気ウキがシモルようなあたり方をする。
んが、消し込むまでいかない。
残念ながら浮き上がってきてしまったところで、もう一度シモルようなアタリ!
すかさず合わせを入れると、はじめはかかったのか半信半疑になるような手ごたえだったが「ぐぐぐぐぐぐうううううっ」と引き出す。
サイズは大きくもなく小さくもないような感じだが引きは強めでやたらと叩く。
「いったい何だろう?」と不思議がっていたら上がってきたのはこいつ。
なんとハマフエダイ。
三浦で釣ったのは自分は初だったのでうれしい1尾。
ただ少しサイズ的に微妙だったのでリリースしようと思ったが針を飲まれ出血もあったのでおいしくいただくことに。
さて楽しい時間の始まりです。
ハマフエダイを釣り上げてから体感的には10分程度。
時合開始を感じたので魚の処理もそこそこに仕掛け投入。
そこから2~3投ごとに、先ほどのフエダイのような電気ウキがシモっては浮いてきてしまうというようなアタリが出るようになるものの合わせることができず悶々とする時間がしばし続いた後、やっとの思いで掛けた魚が見事な3段引きで楽しすぎる。
やっぱりこの子で、30cm後半はあるカイズさん。
食べるにはちょうど良いサイズなので迷わずこの子はお持ち帰りです。
カイズをGET下後も餌を取られたりアタリが出るものの魚は出せずしばらくすると魚っ気がなくなったので釣った魚の処理などをしつつクーラーにIN。
しばし魚の反応がなくなってきてエサもなくなってきた20時ちょっと過ぎたあたり。
またまた電気ウキが頭だけヒョコッと少しだけ沈むあたりに対して反射的に合わせを入れると一気に走り出すお魚さん。
デカい!
かけた瞬間わかるやつ。
引き方的に青物のような感じもするがトルクがあり力強いので最初「フッコ(スズキの中サイズ)かな?」と思っていたが、これがなかなか上がってこない。
しばしの格闘の末上がってきたのが自己新記録となる48cmを記録してくれた馬鹿でかいアジ。
これまでデカいアジは釣ってきたが最大サイズは42cmまでだった。
50cm近いサイズである48cmは別次元のデカさだ。
もはや鯵なのか疑うレベルにデカいwww
こんな化け物を釣り上げることができて大満足しているとエサも底をつき、最後の1投で足裏サイズのメジナを釣り上げ納竿。
最後に半日お世話になった釣り座を海水できれいに洗い流し、目に見えるごみを拾って家路につきました。
さて、家に帰ってきてからのお楽しみ釣り人の特権。
釣ってすぐ捌いて食うをやっていこうと思います。
普段やっているシーバスやチニングではリリースが基本なので、あまり自分で釣った魚を食べることをしないほうなのですが磯釣りシーズンだけは釣った魚を食べるという釣り人の特権を発動させます。
冬と冬前後の魚は脂がのっていてめちゃくちゃ旨いってのもありますがね。
ということで今回は自己新となったデカアジをさっそく刺身でいただきたいと思います。
まな板からはみ出してしまいましたが何とか捌いて食卓へ。
早速先ほどまで海で泳いでいたデカアジの腹の身の部分、いわゆる大トロを醤油につけると油がぶわっと広がり食欲をそそります。
そのままお口に運ぶと、シャリシャリとした触感の中に甘みを帯びた油が口の中に広がり
( ゚Д゚)うまぁ~
そいつをビールで流し込みます。
至福。
次に背中の身も食べましたがこちらにも脂がのっていて非常においしいお刺身で晩酌をすることができました。
半身でも4人前くらいのお刺身が取れたので、余った分は漬けにして朝食でおいしく漬け丼にして食べました。
まだフエフキやおチヌ様もいらっしゃるので当分おいしいお魚にありつけそうです。
今後は、磯釣りシーズン限定になるかもしれませんが釣り魚料理のレシピ紹介や釣ってきた魚の料理だけの記事なども紹介できればと思うのでよろしくお願いします。
んでは今回はこの辺で。